ヘルニア
ヘルニアの原因
ヘルニアという言葉はどなたでも耳にされたことがあると思いますが、「ヘルニアを説明して」と言われたら多くの方が???だと思います。
あるべき場所から移動したりずれたりした状態を言います。
そもそもヘルニアとは、臓器や体の構成物があるべき場所から移動したりずれたりした状態をいいます。例えば「脱腸(だっちょう)」は腸があるべき場所から移動する病気ですので、正式名称を「鼡径ヘルニア」といいますが、皆さんがよく耳にされる「ヘルニア」は「椎間板ヘルニア」であることがほとんどだと思います。
ではこの「椎間板ヘルニア」は何が移動するのか?ずれるのか?まずは椎間板の働きからお話しします。椎間板は頸椎から腰椎まで全部で24個ある背骨の間全てにあり、背骨の動く範囲を大きくすることが仕事です。背骨は前後左右に加え捻じれの動きも可能ですが、それは椎間板の中にある「髄核(ずいかく)」があるからこそなのです。
髄核はたとえるならばビー玉です。四角いブロック状の背骨と背骨の間にビー玉が入ることで、四角いブロックは思いのまま動くことができます。私たちの背骨が蛇のようにクネクネと動くのは髄核のおかげなのです。
その髄核は、ずれないように周りを「線維輪」という組織で覆われていますが、スポーツや交通事故など何らかの原因でその線維輪に傷がつき、そこから髄核がピュルっと外に出てしまった状態を「椎間板ヘルニア」というのです。椎間板は頸から腰までありますから、頸で起きれば「頸椎椎間板ヘルニア」、腰で起きれば「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。
ヘルニアの治療法
当院では、痺れ感の軽減や神経異常による筋力の低下への対策
髄核の脱出したヘルニアの場合、残念ながら脱出した髄核を基に戻すことは当院での治療ではできません。
根本的な治療は現代医学では手術以外ありません。
ただし、痺れ感の軽減や神経異常による筋力の低下への対策のための治療については当院にて行っております。根気のいる治療になりますが、日常生活を無理なく過ごしていただけるよう施術を行ってまいりますので是非お任せ下さい。